健康診断で「腎機能が低い」「クレアチニンが高い」「尿蛋白が出ている」と言われても、
検査結果を見ただけでは、何が問題で、次に何をすればよいのか分かりにくいものです。
このページでは、腎臓・透析専門医の立場から、
eGFR・尿蛋白・クレアチニンの意味と、健診後に確認したいことを、
読者の状況別に整理しています。
すべての記事を順番に読む必要はありません。
今の自分に最も近い項目から確認してください。
まず確認したい:健診結果をどう読めばよいか
健診結果には、eGFR、クレアチニン、尿蛋白など複数の項目が並びます。
一つの数値だけで腎臓の状態を決めることはできません。
まずは、検査結果をどのように組み合わせて考えるのかを確認してください。
最初に読む記事
健診結果の全体像を整理し、eGFRと尿蛋白をどのように見るかを解説しています。
検査結果を見た後に読む記事
再検査、受診、生活習慣の見直しなど、次に取る行動を整理しています。
慢性腎臓病(CKD)の全体像を知りたい
慢性腎臓病は、単に「eGFRが低い人」を指す言葉ではありません。
腎機能と尿蛋白などを組み合わせ、将来の腎不全や心血管疾患のリスクを考える必要があります。
CKDの定義、eGFR、尿蛋白、重症度分類をまとめて確認したい方は、以下の記事をご覧ください。
検査項目別に確認したい
「eGFRだけが低い」「尿蛋白だけが陽性」「クレアチニンが高い」など、
指摘された項目によって確認すべきことは異なります。
eGFRが60前後だった
eGFRが60という数値だけで、すぐに重い腎臓病と判断することはできません。
年齢、尿蛋白、過去の推移などを合わせて考える必要があります。
▶︎eGFR60は大丈夫?放置していい?専門医が見る「本当に重要なこと」
尿蛋白が陽性だった
腎機能が正常と言われていても、尿蛋白が持続している場合は注意が必要です。
一時的な尿蛋白と、継続して評価すべき尿蛋白を区別します。
▶︎尿蛋白+を放置していい?腎機能が正常と言われた人が見落としがちなリスク
クレアチニンが高かった
クレアチニンは腎機能だけでなく、筋肉量、運動、食事、クレアチン摂取などの影響も受けます。
数値の上昇をそのまま腎障害と判断しないことが重要です。
異常を指摘されたのに、まだ行動できていない
健診で異常を指摘されても、すぐに受診や生活改善へ進める人ばかりではありません。
症状がない、忙しい、何をすればよいか分からない、再検査が面倒など、
行動できない背景には複数の理由があります。
「分かっているのに動けない」と感じている方は、以下の記事をご覧ください。
体重が急に変化した
体重は食事や運動の成果を見る指標でもありますが、
短期間での急激な増減は、むくみ、脱水、心不全、病気による体重減少などのサインになることがあります。
数日から数週間で体重が大きく変わった方は、以下の記事で受診の目安を確認してください。
検査結果を理解した後に見直したいこと
腎臓を守るためには、検査結果を理解するだけでなく、
運動、食事、血圧、睡眠、喫煙、水分管理などを総合的に考える必要があります。
すべてを同時に変える必要はありません。
現在の生活で優先度が高い項目から、一つずつ確認してください。
このサイトと書籍について
健診で腎臓の異常を指摘された方が、
検査結果を正しく理解し、必要な行動を選べるようにすることが、このサイトの目的です。
なぜ腎臓・透析専門医が、健診後に最初に読むための本を作ったのかについては、
以下の記事で説明しています。


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