クレアチニンが高い=腎臓が悪い?筋肉量・クレアチンとの関係と正しい見方

腎臓の基礎知識

腎臓が悪くないのにクレアチニンが上がる理由とその対処法を解説

定期健診を受けたらクレアチニンが高いと言われた

腎臓内科をしているとよくこのような患者さんが受診されます。
クレアチニン、eGFR、尿蛋白ってどう見れば良いの?という方はこちら
▶︎ 健診で腎臓について指摘された場合にまず読む記事

まずはこの記事の結論から。

結論

  • 筋肉量が多い/最近増えた/クレアチン摂取中 → クレアチニンが高めでも腎機能が正常のことがある
  • ただし、尿蛋白・eGFR低下・症状があれば要精査
  • 判断に迷う場合はシスタチンCの測定を検討(医師に相談)

クレアチニンとは?

クレアチニンは筋肉由来の老廃物

つまり、産生量(筋肉量)と排泄量(腎機能)の両方に影響されます。このため、筋肉量が多い人では腎機能が正常でも高めに出ることがあります。

腎機能が悪くなると、身体に蓄積するため、腎臓のろ過機能を推定するのに使われている

腎機能が悪くないのにクレアチニンが上がる場合は?

下の画像のように、結果は同じでも原因は大きく異なります。

腎機能が悪くない場合でクレアチニンが上がる理由の比較

よくある2パターン

  • 筋トレを始めた・体重が増えている → クレアチニン軽度上昇、他は正常
  • クレアチンを使用 → 一過性の上昇(中止で低下することがある)

どう判断する?

  1. 過去データと比較(クレアチニンではなく、eGFRがどの程度低下しているか)
  2. 尿蛋白の有無を確認
  3. 筋トレ・サプリ状況を確認
  4. 迷えばシスタチンCを追加

腎機能の検査同士の比較

検査 特徴 注意点
クレアチニン 一般的・安価 筋肉量や一部のサプリや薬の影響あり
シスタチンC 筋肉量の影響が少ない 炎症やホルモンの影響あり、コスト大
蓄尿(Ccr等)・イヌリン除去率 より直接的な評価 手間がかかる

多くの施設では上二つの検査を参考に個々人で腎機能等の評価を行っています。

この場合は「様子見」にしない

  • 尿蛋白 or 潜血が陽性
  • eGFRが持続的に低下
  • むくみ・血圧上昇・尿量変化
  • 急激な上昇(基準から大きく逸脱)

迷ったときの具体的な行動

  • 筋トレ・サプリの有無・体重の推移を医師に伝える
  • 不安があればシスタチンCを追加など他の検査を医師と相談
  • 腎機能の検査を1~3ヶ月後に再度行うかどうかを医師と相談

注意点:クレアチニンの推移ではなくeGFRの推移を

クレアチニンという数値は腎機能と推移を直感的に理解するのが困難です。
というのも下のように、腎機能が比較的保たれている間は、クレアチニンの上昇は軽微にも関わらずeGFRは低下しているという状況が起こるためです。

まとめ

  • クレアチニン高値=腎機能低下とは限らない
  • 筋肉量・サプリで“見かけ上”上がることがある
  • 判断に迷えばシスタチンCなどで補完

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