『言ってはいけない』から考える子育て戦略:医師夫婦が実践する“遺伝・環境・教育”との向き合い方

『言ってはいけない』から考える子育て戦略:医師夫婦が実践する“遺伝・環境・教育”との向き合い方 子育て×科学的育児

はじめに:『言ってはいけない』から考える子育て

筆者は医師夫婦で二児の父である。家庭育児と仕事の両立を図るために、
非常勤勤務の医師と法人の代表社員の二足のわらじをしている(「貧乏はお金持ち」から学ぶ、お金と自由の本質|マイクロ法人で実践する新しい資産設計)。
父として子育てに日々悩んでおり、上の子の習い事をどの程度課金していくが目下の悩みである。
同級生ではピアノや体操、英語と掛け持ちしている幼児がいる。
今回、橘玲氏の『言ってはいけない 残酷すぎる真実』を読んで、
子育てについて考えたことを書いていきたい。


どのような成長をしてほしいか

我々夫婦はペーパーテストは比較的得意だったため医師になったが、
運動・芸術・人間関係に関してはあまり得意な方ではない。
妻は留学経験があり英語を話せるが、筆者は苦手だ。
このあたりを踏まえて、

  • 学校や塾は無理に親が縛らなくてよい
  • 公立の小学校〜大学でもよい
  • ピアノ・英語・体操教室・水泳教室には早くから通わせ苦手意識を減らしたい

と考えていた。この本を読むまでは…。


遺伝と環境の影響はどう働くのか

この本ではタイトル通り、あまりオープンに語られにくい話が取り上げられている。
巷にはさまざまな教育法があふれているが、
端的には「あまり効果はないだろう」という論調だ。

遺伝・共有環境・非共有環境の影響をまとめると以下のようになる。

■ 各分野への影響(要約表)

分野 主に影響する要因 内容
認知能力 遺伝(6〜7割) 学業成績・論理的推論・空間性知能は遺伝の影響が強い
才能(音楽・スポーツなど) 遺伝(8割) 音楽・執筆・スポーツ・数学はほぼ遺伝が決める
性格 非共有環境>遺伝 外向性・調和性・誠実性などは「友達や所属コミュニティ」の影響が大きい

まとめると、共有環境(家庭の努力)が影響するのはほとんどない(喫煙程度)。
考える系の能力は遺伝の影響が大きく、
音楽やスポーツの才能も同様である。
性格面は非共有環境(友達など)の影響が最も強い。


我が家ではどう考えたか

  • スポーツ・音楽:親が頑張っても遺伝の壁が厚い → 子どもが楽しめる範囲で
  • 勉強:遺伝子的には悪くない可能性 → 過剰な課金はしない方針
  • 性格:非共有環境が重要 → 所属コミュニティ選びが鍵

と考えた。

■ 子どもは「友だちの世界」を優先する

特に印象的だったのは、
「親よりも友だちの世界のルールを優先するのが子どもの本性」
という点だ。
英語が公用語の子どもの世界に飛び込むことで英語力が伸びるのも当然だろう。
コミュニティで役割を持ちながら生活する中で、
性格や社交性が育っていく。

また、共学と男女別学校の比較についても触れられており、
当初は公立中学校でいいかと考えていたが、
中学受験で男女別学校を選ぶ選択肢も真剣に検討すべきかと思っている。

本はやや古いが図書館でも借りられるため、気になる方には一読をすすめる。


まとめ:子育てに“努力できるポイント”と“できないポイント”がある

日本の受験界隈では遺伝的に恵まれていることが想定される医師夫婦が、
橘玲氏の『言ってはいけない 残酷すぎる真実』をもとに
「子育てにどう課金するべきか」を考えてみた。
かくいう我が家でも、
まずは衣食住とコミュニティという安定した環境を整え、
あとは本人の思うようにする――
それが最適解なのかもしれない。

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