週3勤務でも可能!マイクロ法人で医師が実践する子育てハック

週3勤務でも可能!マイクロ法人で医師が実践する子育てハック 家庭・育児と仕事の両立

父であり医師であり、子育てと仕事を両立する日々

急性期病院での勤務は仲間があり、興味深い病態に出会うことができ、日々の成長を実感することができます。しかしながら勤務実態は、オンコールや当直、当直あけの日勤などかなりの時間を犠牲にすることとなります。筆者は体力に自信がないこともあり、腎臓内科を選択しました。オンコールで呼ばれることは多くないものの、救急当直でICUに入室する症例を担当した場合などはしばらくはかかりきりです。独り身や夫婦だけの生活であれば、自分以外に迷惑をかけることは少なく、何とか頑張ることができました。しかし、子供ができると状況は一変します。上の子1人のときは妻に負担をかけながら何とか対応していましたが、子供が2人になると、家の中は親が2人いても大変です。

医師としての経験が選択に影響

筆者はこれまで医師人生で多くの死に目に立ち会ってきましたが、患者や家族が「もっと仕事を頑張ればよかった」と言う場面には一度も出会ったことはありません。

さらに、急性期病院で働く中年世代の先輩方を見ると、家庭での存在感がほとんどなく、病院が住処であり拠り所となっている人生に見えました。筆者はそこを目標にすることは到底できませんでした。

その経験から、仕事中心の生活よりも、家庭と子育てに時間を割く人生の方を選択したいと考えるようになりました。皆さんも一度は非常勤医師として働く道を考えたことがあると思います。

もちろん、キャリアの断絶や不安定性、仲間がいないことなどデメリットも多くあります。自身の性格、思い描くキャリア、資産や家庭状況など何を重視するかによって変わってくると思います。

筆者は悩んだ末にマイクロ法人を設立し、非常勤医師として働くこととしました。マイクロ法人を設立することで、非常勤医師として問題となる社会保険料に関しても、法人役員としての立場で加入することが可能となり、非常勤医師としての大きなメリットである「拘束時間の短縮」を最大限活かすことができています。

1日のスケジュール例

筆者の1日の流れは以下の通りです:

  • 4:30 起床、YouTubeなどで耳学習をしながら家事やトレーニング
  • 6:30 妻や子供たちを起こす
  • 7:30 妻を送り出す
  • 8:00 子供たちを保育園に連れていく
  • 9:00 出勤
  • 14:00 退勤、家事や法人業務
  • 17:00 子供達のお迎え
  • 18:00 妻帰宅、皆で夕食
  • 21:00 子供達の寝かしつけと共に自分も就寝

妻との役割分担と急な病気への対応

筆者は週3〜4日勤務と勤務日数を抑え、その日は絶対に休まない方針を取っています。子供が発熱した際は、妻は常勤のためメインで休んでもらうことで家庭全体のリスクを分散しています。この体制により、急な病気や予定外の出来事にも柔軟に対応できるようにしています。

急性期病院での育児との両立の工夫

過去に急性期病院で働いていた際は、育児との両立が非常に困難でした。その中で意識していたのは、日々上司・同僚・部下・コメディカルに子育てに積極的であることをアピールし、業務を前日にはイメージしておくことで、急な休みに対する理解を得やすくしたり日々の申し送りがしやすくなりました。逆に外来日や重たいICが入っている日は絶対に休めないことがわかっており、妻と柔軟に休む日を調整することができました。これにより、家庭と仕事の両立が少しでもスムーズに進むよう努めていました。

急性期病院での経験と現在の非常勤医師としての生活を比較すると、子育てに時間を割ける生活の価値は非常に大きいと感じます。詳細なキャリアのメリット・デメリットについては別記事で触れる予定です。

前回の記事はこちらをご覧ください:家庭・育児と仕事の両立:医師として働き続ける

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