科学的根拠で子育て:非認知能力を伸ばす実践ポイントまとめ
最近読んだ『科学的根拠で子育て』から、子どもの非認知能力を育むためのポイントをまとめました。非認知能力とは、忍耐力・自制心・やり抜く力など、学力以外の社会生活で重要な力を指します。
高校までに経験させたいこと
- スポーツやリーダー経験
チーム活動やスポーツを通して、忍耐力や自制心、やり抜く力を養うことができます。 - 音楽・美術などの創造活動
創造力や寛容性、積極性、好奇心、社会性など、非認知能力を伸ばす効果があります。
成長マインドセットの重要性
- 能力は生まれつきではなく、努力によって伸ばせるという考え方
- 目標設定、努力、失敗・挫折を建設的に扱うことで、子どもの自己効力感が高まります
小さい時期の時間投資
- 子どもの年齢が小さい時に親が注ぐ時間や注意は、後の学びに大きく影響します
- 読み聞かせでは、内容を要約させたり質問することで思考力が育つ
- 本を「読もうとする行為」自体を褒めることも大切
下の子への配慮
- 上の子と同じように、下の子にも注意や時間、お金を公平に注ぐことが重要です
目標設定・習慣化・チームでの学び
- 目標設定:自分でコントロールできるインプット中心に、達成可能な目標を
- 習慣化:始めるときの抵抗感を和らげ、取り掛かるきっかけを作る
- チームでの学び:互いに知り合いのチームで学ぶと正のピア効果が生まれます
※お金で釣る方法は逆効果になる場合も。内的なインセンティブを育む方が効果的です。
親の正確な把握が学力に影響
- 親が子どもの本当の姿を正確に把握できていない場合、学力は低くなりやすい
- テスト結果や順位を家庭でフィードバックすると、学力向上につながります
デジタル教材・探究学習の活用
- アダプティブラーニング:習熟度に応じた指導が効果的
- デジタル教材と現場教員が相互に補完することが重要
- デジタル教材の効果が大きい状況:
- 低学年
- 課外フィールドワーク
- 児童が自ら課題を設定して解決策を考える探究学習
- 算数・数学以外の科目(社会科など)
読んで感じたのは、「非認知能力の育成は、子どもが主体的に行動する環境を整え、親が適切に関わること」が鍵だということです。小さな積み重ねが将来の力につながると改めて実感しました。
なお、筆者は医師としての働き方を見直し、家庭と育児を大切にするために、急性期勤務から非常勤勤務、さらにはマイクロ法人の設立へとキャリアをシフトしました。詳細については、以下の記事をご覧ください。
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