決断だらけの毎日に
育児はもちろん父親として主体的に、家族計画の大きなマネジメントは筆者の担当、またマイクロ法人では1人社長、医師としては診療の総合マネジメント。
気づけば日々の生活で4種4様の企画立案実行を行う必要がある毎日に。そんな毎日のマインドセットに有意義な
“BIG THINGS どデカいことを成し遂げたヤツらはなにをしたのか?”
を読んだ感想を記事にしたいと思います。
BIG THINGSとは
この本はメガプロジェクトにおける世界の第一人者と言われるBent Flyvbjerg氏による著書で、高速鉄道から橋、高層ビル、原子力発電など様々なプロジェクトがなぜ遅延を繰り返し、予算が膨大になっていくかについて考察され、解決策を提示している書籍である。
この日本でも、大阪関西万博の総工費問題やJR東海の抱えるリニア新幹線の完成延期など直近の出来事でも思い当たる節は非常に多い。筆者はそのようなメガプロジェクトを主導する立場にはないが、日々の生活の中で意識していく上で有意義だと考える点が多かった。
日々は決定の連続
日々の暮らしの中で、大小さまざまな決定を下す機会は多い。育児、家族計画、法人経営、診療方針——これらは規模こそ違えど、いずれも「プロジェクトマネジメント」である。BIG THINGSは、こうした日常の判断においても指針となる考え方が多く示されている。
日々意識すべきこと
・ゆっくり考え、素早く動く
実行期間は短い方が予定外のトラブルに巻き込まれるリスクを下げられる。考えている段階の方が実行段階で計画変更するより損失は少ない。
・目的と手段を履き違えない
例:リフォームが目的ではなく、「人を呼べる家にすること」が目的。
・機会損失も考える
サンクコスト(埋没費用)の負の面を意識する。
・前例を踏襲できるようにプロジェクトを分解する
新規の試みだと思っていても、一部ないし全部は何かしらの前例がある。過去の事例を参考にすれば予想外のトラブルを減らせる。
・レゴを積み重ねるように分解して一つずつ達成
同じことを繰り返し、それをまとめていく方が練度も上がり、ミスも減る。
・マスタービルダー及び良いチームを使う
人や機械、方法いずれも豊富な経験が重要。成功報酬も検討される。
まとめ 〜家を買った時の反省〜
もう少し早くこの本を読むべきだったと反省したのはすでに家を買ってしまったこと。元々賃貸で住んでいたところの近くに分譲マンションが建てられると知り、大して調べもせずに購入してしまった。
そこまでの後悔は現状はないが、1人の人生の中で大きなプロジェクトである家の購入に関しては特に、前例を調べ尽くす・同様の家庭環境での成功失敗事例の検討・目的と手段の再検討など行うべきことはいっぱいあったなと考えている。
是非何か大きな出来事を決める時期、おそらくは結婚や転職、住宅購入などが控えている世代には通読をお勧めする。


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